ブラウンの文字盤と、ゴールドを含むブレスレット。ロレックス GMTマスターの「ルートビア」には、服との組み合わせを考える楽しさがあります。
落ち着いた色合いでありながら、腕元には華やかさもある。その両方を生かすには、どのようなジャケットやシャツを合わせるとよいでしょうか。
今回は、チェックジャケットと青い柄シャツのコーディネートを例に、ヴィンテージのGMTマスターを日々の装いへ取り入れる色合わせを考えます。
チェックの中にあるブラウンを、時計につなげる
最初の写真では、白シャツにチェックジャケットを合わせ、その生地の上にGMTマスターを置いています。
ジャケットの柄には、ブラウンやオレンジ系の細い線が入っています。時計のブラウンやゴールドと近い色が服の中にもあることで、両者の間につながりが生まれます。
ここで大切なのは、ジャケット全体を時計と同じ色にしなくてもよいということです。
柄の一部に含まれる色を拾うだけでも、十分に馴染ませることができます。ブラウンの時計だからブラウンの服、と限定せず、少し離れて眺めたときに色がどう響き合うかを見てみてください。
また、このジャケットには織りの表情があります。時計の金属の艶に対して、生地には細かな凹凸がある。この質感の違いも、組み合わせの面白さです。
服まで光沢の強いものばかりにすると華やかさが重なりますが、こうした生地を合わせれば、腕元の艶を受け止めながら落ち着きも出せます。
白シャツを挟むと、時計と柄のある服が見やすくなる
チェックジャケットと、色のある文字盤。それぞれに表情があるとき、白シャツは組み合わせを整理してくれます。
胸元まで強い柄を重ねるより、白い面を一つ置く。その余白があることで、ジャケットの柄も時計の色も見やすくなります。
もちろん、柄のあるシャツが使えないわけではありません。ただ、時計とジャケットの組み合わせを試す最初の一歩としては、無地の白シャツが取り入れやすいと思います。
服装を少し華やかにしたいときも、すべてのアイテムに役割を持たせる必要はありません。静かな部分があるから、色や柄を楽しむ部分が生きてきます。
青い柄シャツには、ブラウンを小さなアクセントとして使う

こちらは、青い柄シャツに深いグリーンのパンツ、明るい茶系のデッキシューズを合わせたコーディネートです。
ジャケットの例とは違い、シャツの青と時計のブラウンは、はっきり違う色です。それでも、時計のブラウンが小さなアクセントとして働きます。
服と時計を馴染ませる方法には、近い色をつなぐやり方もあれば、違う色を組み合わせて互いを引き立てるやり方もあります。すべてを同系色にそろえる必要はありません。
この組み合わせでは、柄のあるシャツが装いの中心です。パンツを無地にすることで、柄を広げすぎず、時計や靴の色を受け入れる余地をつくっています。
青いシャツだけを見て「ブラウンの時計は合わない」と判断するより、パンツや靴まで一緒に並べてみる。すると、組み合わせの可能性が広がります。
時計と靴は、色を完全に一致させなくてもよい

この時計の文字盤は深いブラウンですが、デッキシューズはそれより明るい茶系です。
色は一致していません。それでも、青やグリーンの服に対して、腕元と足元に暖かい色が入ることで、装いの中に緩やかなつながりができます。
時計の色と靴の色を、厳密にそろえようとしすぎなくてもよいと思います。濃淡が違っていても、色の方向や装いの雰囲気がつながっていれば、まとまりは生まれます。
また、写真にはネックレスも入っています。時計にゴールドが使われているからといって、小物をすべてゴールドに統一する必要もありません。
一つずつ色を合わせること以上に、身につける点数、金属の艶、柄の量を見ながら調整する。アクセサリーを足して落ち着かなく感じたら、一つ外して眺め直すだけでも印象は変わります。
ヴィンテージ時計を、今の服装で楽しむ
ヴィンテージの時計を着けるからといって、服装全体を昔風にそろえる必要はありません。
チェックジャケットと白シャツで落ち着いた雰囲気をつくる日もあれば、柄シャツとデッキシューズで軽快に合わせる日もある。今回の二つの例も、同じ時計から異なる表情を引き出しています。
ブラウンやゴールドという色を手掛かりに、今ある服との接点を探してみる。時計の個性を理解することが、服の組み合わせを楽しむきっかけにもなります。
時計を含めた装い全体の考え方は、「高級時計を生かす服装とコーディネートの考え方」でもご紹介しています。
お気に入りの時計に合わせて、ジャケットや靴の選び方も考えてみたい方へ。Royal Stylingのメンズパーソナルスタイリングでは、お持ちのアイテムを生かしながら、装い全体をご提案しています。遠方からのご相談には、オンライン・パーソナルスタイリングもご案内しています。



