婚活デートにいつもの普段着?「服装で判断された」と思う前に

楽しみにしていたフレンチレストランでのデート。装いを整えた女性の前に、男性はいつもの普段着で現れます。コバヤシシゲユキが婚活セミナーでよくお伝えしているお話をもとに、「中身が大切」という言葉と、相手のために準備することの意味を考えます。

フレンチレストランで向かい合う、紺のワンピースの女性と普段着の男性

皆さん、こんにちは。パーソナルスタイリストのコバヤシシゲユキです。

私は、結婚相談所に呼ばれて、男性向けの婚活ファッションセミナーを開催することがあります。

メインはもちろん、お見合いやデートでの服装について。ただ、洋服の話だけをしているわけではありません。半分ほどは、外見を整えることの意味や、婚活に向き合う気持ちについてお話ししています。

その中で、よくお伝えするお話があります。

人間で一番大事なのは、中身です。どんなに着飾っていても、中身が伴っていなかったら本末転倒。これは私も、まったく同じ考えです。

では、次のような場面を想像してみてください。ここからは、セミナーでお話ししている、あるデートを想定したお話です。

少し奮発して、フレンチレストランへ

交際を始めて間もないお二人。今度のデートは少し奮発して、おしゃれなフレンチレストランを予約しました。

デート当日。女性はお肌のお手入れをして、メイクを整え、この日のために決めていたワンピースに袖を通します。バッグや靴との組み合わせも、鏡で確認しました。

どんなお料理が出るのだろう。今日はどんな話ができるだろう。少し緊張しながらも、楽しみな気持ちで待ち合わせ場所へ向かいます。

紺のワンピースでデートの身支度をする女性
この日のために服を選び、身支度を整える。会う前から、デートへの準備は始まっています。

そして、待ち合わせの時刻になりました。

そこにやってきた男性は、着古したジーパンにスウェット。足元は、普段から履いている使い込んだスニーカーです。無精髭も少し残っています。

女性は一瞬、戸惑います。ただ、ここで服装について何かを言うのも気が引ける。そのまま二人で、お店に向かいました。

男性は楽しい。でも、女性は落ち着かない

お店に入ると、周囲のお客様はよそ行きの装いです。男性はジャケットや襟付きのシャツ、女性もそれぞれにおしゃれを楽しんでいます。

テーブルに着いた女性は、どこかソワソワしています。自分はこの日のために服を選んできたのに、目の前にいる男性は、いつもの普段着。お店の雰囲気からも、少し浮いて見えます。

せっかく楽しみにしていたのに、どうにも落ち着かない。周りの席が目に入るたびに、居心地の悪さを感じてしまいます。

フレンチレストランで装いを整えた女性と普段着の男性が向かい合う場面
同じテーブルにいても、二人が感じていることは違います。

一方、男性には、女性が落ち着かない理由が分かりません。予約したお店のお料理はおいしい。自分なりに話も弾んでいます。

けれど、二人の会話はどこかぎこちないまま。食後は少し散策する予定でしたが、女性は「この後、用事があるので」と、早々に帰ることになりました。

男性は、お料理もおいしかったし、楽しく過ごせたと思っています。次のデートはどこへ行こうか。そんなことを考えていたとき、仲人さんから電話が入りました。

女性から、交際を終了したいという連絡があったのです。

「服装で判断された」と思った男性

ショックを受けた男性は、その日のことを振り返ります。食事中、女性があまり楽しそうではなかったこと。予定より早く帰ってしまったこと。

そして、こう思い至りました。

「もしかして、自分の服装がイケてなかったから?」

しかし、その考えにたどり着いた途端、今度は納得できない気持ちが湧いてきます。

「そんな外見で人を判断するなんて。もっと自分の中身を見てほしい」

さて、このお話を聞いて、皆さんはどう思ったでしょうか。

男性と同じように、外見で判断するなんて、と感じたでしょうか。それとも、せっかくのデートなのだから、もう少し身だしなみに気を遣えばよかったのに、と思ったでしょうか。

私はここで、もう一つ考えていただきたいことがあります。

この男性は、本当に「外見だけ」で判断されたのでしょうか。

女性が残念に感じたのは、服のセンスだけでしょうか

少し、女性の側から考えてみます。

この日のために服を選び、髪やメイクを整えて、楽しみにやってきた。ところが、相手は普段のまま。おしゃれなお店の中で、自分だけが張り切ってきたようにも感じてしまう。

そこで生まれるのは、単に「この人の服は好みではない」という感想だけでしょうか。

「今日のデートを、私と同じように楽しみにしてくれていたのかな」「この場所で一緒に過ごすことを、どのくらい考えてくれていたのだろう」。そんな思いにつながっても、不思議ではありません。

もちろん、人によって服の好みも、お店での感じ方も違います。このお話も、普段着で来たら必ず交際が終わる、という話ではありません。

ただ、相手が居心地悪く感じていることに気づかず、自分は楽しく過ごせたと思っている。その食い違いには、服そのものよりも大きな問題があるように、私は感じます。

男性は「自分の中身を見てほしい」と思っています。

しかし、相手にそわそわした思いをさせたりする男性の中身って、本当に良いと言えるのでしょうか?

「自分は外見ではなく、中身で勝負している」。そう言いながら、目の前の相手が落ち着かない思いをしていることには気づかず、自分は楽しく過ごせたと思っている。その「中身」は、はたしてどうなのでしょうか。

ここで考えてほしいのは、服のセンスだけではありません。相手の気持ちや、その場にふさわしい振る舞いに目を向けられているか。「中身が大切」と言うのであれば、そうした気遣いも含めて考えてほしいのです。

場に応じて服を選ぶことは、相手と過ごす時間を大切にする気持ちの表れでもあります。

服装と中身は、いつも別々のものとして切り離せるわけではないんですね。

「知らなかった」では、伝わらないこともある

この男性は、おしゃれなレストランにどんな服で行けばよいか、本当に知らなかったのかもしれません。悪気があったわけでも、女性との時間を軽く考えていたわけでもない。そういうこともあるでしょう。

しかし、相手にとっては、当日目の前に現れた姿がすべてです。「知らなかった」という事情まで理解してもらえるとは限りません。

大切なデートだからこそ、分からないことは事前に調べたり、人に聞いたりして準備する。その姿勢も、中身の一つだと私は思います。

ファッションに詳しくなるまで、何年も待つ必要はありません。予約したお店の雰囲気を調べる。服装の指定があるか、お店に聞いてみる。仲人さんに「この服で大丈夫でしょうか」と相談する。できる準備はあります。

40代、50代と経験を重ねてきた男性であれば、仕事の大切な場面では、相手や場所に合わせて準備されていると思います。初めて訪問する取引先なら、場所や時間を確かめ、必要な資料も揃えますよね。

デートでも、会う相手とその場所を思い浮かべて準備する。その中に、服装も含めてほしいのです。

相手を思って服を選ぶ。それも中身です

ここまでのお話は、デートでは必ずスーツを着ましょう、という意味ではありません。ジーパンやスウェットそのものが悪い、ということでもありません。

気軽なカフェで過ごす日と、少し改まったレストランで食事をする日では、自然に見える装いは違います。デニムを使った大人のコーディネートも、もちろんあります。

今回、気にしていただきたいのは、「今日はいつもと違う場所へ行く。相手も楽しみにしている。自分は何を着ていこうか」と考えたかどうかです。

高級な服を揃える必要はありません。手持ちのジャケットを合わせる。シャツの襟や袖を整える。靴の汚れを落とす。髪や髭を確認する。相手や場所を思い浮かべれば、気を配るところは見えてきます。

コバヤシシゲユキ私物のネイビージャケットと白シャツ、グレースラックスのコーディネート
私の手持ち服で組んだコーディネート。相手や場所に合わせ、シャツや靴まで一緒に考えます。

そのうえで、一緒に食事をしている相手が、心地よく過ごせているかにも目を向ける。相手の気持ちや、その場にふさわしい振る舞いを考えられること。私は、そうしたところにも内面の良さが表れると思っています。

人間で大事なのは、中身です。

しかし、そのことを「外見はどうでもよい」という言い訳に使ってほしくないのです。

外見を整えることが、相手への気遣いになる。そう考えると、婚活の服選びも少し違って見えてくるのではないでしょうか。

「自分の場合は、どんな服を選べばよいのだろう」と迷うときは、婚活男性のためのオンライン・ファッションコンサルで個別にご相談いただけます。手持ち服やご予算、会う場所を伺い、ご自身の良さが自然に伝わる装いを一緒に考えます。

Royal Styling代表 コバヤシシゲユキ
Royal Styling代表 コバヤシシゲユキ

婚活・お見合いの服装を整えたい方へ

お見合いとデートの装いを、個別に相談できます。

ご予算と手持ち服を踏まえ、洋服・靴・バッグの選び方から着こなしまで、スタイリストが個別にご提案します。

オンラインで全国対応。必要なサービスを選べる3コースをご用意しています。

婚活ファッションコンサルを見る ご相談・お問い合わせ
ご相談・お問い合わせ